父島4日目

今日は南島ツアーです。今日もよい天気です。小笠原諸島は基本的に火山の島ですが、南島は珊瑚礁の島です。沈水カルスト地形といった珍しい景観が見られます。南島はその自然環境を保護するため、1日の上陸人数なども制限されている島です。

今日は8時ちょっと前に迎えの車が来ました。昨日同様支払いなどをした後、ボートに向かいます。今日のツアーが午前中だけなのは、おがさわら丸の出航日のため、今日帰る人も参加できるようなスケジュールになっているためです。ちなみに、宿のマスターは急用ができたらしく、今日の船で内地に行くとのこと。

出航早々ハシナガイルカに出会います。ハシナガなのであまり遊んでくれませんが、それでも泳いでいる人もいます。あとで聞いたら「2秒くらいイルカが見えた」そうです。

今日は別の船が沖合でハイドロフォンを海中に入れてマッコウクジラを探しています。でも3カ所くらい調べてもマッコウクジラの声は聞こえないとのことで、残念ながらマッコウクジラを見ることはできません。

ボートは南島を目指します。途中でザトウクジラの潮吹きっぽいものが見えたということでうろうろしますが、クジラは見つかりません。南島が近づいたところで、上陸用に小さいボートに乗り換えます。鮫池にボートをつけて上陸です。この鮫池にはその名の通りネムリブカがいます。水の上から見ても何匹か泳いでいるのがわかります。

上陸後、小高い場所まで上がって景観を楽しみます。下に見える扇池や鮫池がきれいです。写真を撮っておきましょう。次に扇池まで下りて泳いでみます。少々冷たいですが水はとてもきれいです。時間があまりないようで、扇池は10分程度でおしまいです。上陸したボートに戻ります。

ボートで南島を離れ、ガイドのにいちゃんが母船を無線で呼んでいるようです。聞こえてくるところでは、どうも時間の打ち合わせがうまくいっていなかったようで、30分早く戻ってきてしまったようです。どおりで扇池の時間が短かったはずです。

気を取り直して、イルカを探しつつ迎えが来るのを待つことになりました。程なくミナミバンドウイルカと遭遇します。早速海に入りましょう。今まで遭遇したミナミバンドウの中で一番近くを泳いでくれます。最高です。幸せです。

そろそろ昼も近くなってきました。半日ツアーはおしまいです。港に戻り、宿に送ってもらいます。

午後は、翌日のダイビングの打ち合わせに行くことになっています。ついでにおみやげなんかも仕入れておきましょう。14時頃宿のスクーターを借りて出発です。本当はおがさわら丸の出港を見ようと思っていましたが、14時出港なのを14時30分と勘違いしていました。間抜けです。当然港に行ってももうおがさわら丸はいません。でもウェザーステーションに上がればまだ見えるかもしれません。というわけで、ウェザーステーションに行ってみると、なんとかまだ遠くの方におがさわら丸が見えます。これでよしとしましょう。

次にKAIZINダイビングサービスに行きましょう。ここではダイビングのスタイルの説明などを受け、翌日の時間の打ち合わせをします。

さて、それではおみやげでも買いに港の近くに戻りましょう。と、戻り始めましたが、途中でスクーターのエンジンが止まります。セルは回るのでバッテリーの問題ではないようです。しばらく悪あがきをしましたが、動く気配がないのでとりあえず歩道にスクーターを放置して港まで買い物に行きましょう。買い物の後もうひとあがきしてみますが、やっぱりエンジンはかかりません。宿に電話してみますがなんか留守電になっています。しょうがないので、散歩がてら歩いて戻ることにします。距離からいって40分くらいで戻れるはずです。戻ったところで宿のバイトのねえちゃんに事の顛末を説明してスクーターの鍵を渡しておきます。ガソリンスタンドに連絡して直してもらうとのことです。

あとは、シャワー浴びて夕食食べておしまいです。